弊社では入社してから3ヶ月ほど、部門を越えてメンターをお願いできる制度がある。1 on 1は2週間に一度、30分程度行う。基本的にはメンティーが公私で悩んでいることなどについて相談できる、という仕組みになっている。人を重視する弊社のカルチャーから生まれた制度であることをひしひしと感じるのでとてもいいと思っている。
もちろんエンジニアリング部門のマネージャー職の方とも定期的に1 on 1 がある。僕はセールスのマネージャーの方を選んだ。まず部門が違う人と話すほうが組織をエンジニア視点以外から眺めることができるだろうし、ましてやマネージャー職の方と話す機会は多くないだろうと思ったからだ。メンターの彼は営業畑を歩んできており、自ら起業して会社を創業した経験もある。
で、今回相談の相談内容は、チームのリーダーとはどういう振る舞いをしたらいいのか、について質問した。僕はマネジメント方面にキャリアを進めたいので、前もって相談してみようと思ったからだ。仮定の話にメンターは気さくに、ただし熱量をもって回答してくれた。大変ありがたい。
- リーダーが何を達成するように期待されているのか、を明確に把握すること。
- 目標を達成することにプライオリティを置く。たとえ組織崩壊しても。(組織崩壊よりも目標達成が大事だとは簡単には言えないけど、と留保はつけていた)
- リーダーが持つ情報で共有できるものは積極的に共有する。でないと伝わらない。
- 自分よりスキルのある部下がいるのであれば、その人にやり方を聞けばいい。リーダーの役割は目標達成にあるので、リーダーのスキルは原理的には関係ない。
- 社会人としての倫理を損なうとき、弊社のバリューを損なうときに注意する。
- いきなりマネージャーぶらないこと。メンバーと一緒にチームの目標を達成する、くらいのスタンスではじめたほうがよい。
- 話すこと。話すこと。悩んだら話すこと。とにかく話すこと。それが問題解決への最短ルート。そのためのコミュニケーション能力が必要。
原理的な話が好きなのでとても有意義だった。チームのリーダーに求められることを明確に把握し、あらゆるリソースを利用して、目標を達成すること。それが大事なようだ。たとえ組織崩壊しても、というのはピリっとくるものがある。あしき官僚制の中で人間性を失うことを頭がよぎったが、組織をスケールするやり方の代替案も思いつかないし、一度くらい組織に自分をはめる経験をしてみたいので、今回はその考えを追い払った。リーダーを任せてもらえるように、日々の仕事に精進したい。
(了)