tawara's blog

雑記。個人の見解です。

『意思決定のための「分析の技術」』という本を読み始めた。X で見かけて気になった。意思決定という言葉に最近敏感だ。10月付でマネージャーポジションとなった。現在管掌する人数はそれほど大きくないがビジネスインパクトが大きい部門だと思っている。だからよりよい意思決定ができるようになりたい。

まだ読み始めたばかりだが、学びは多い。大きさを考える、という項を読んでいる。まず最初に大きさを考える。どれくらいの市場規模の話をしてるんだっけ?、売上に占める商品群の割合(大きさ)はどれくらいなんだっけ?、コスト削減のインパクトが大きいのはどれなんだっけ?、などの疑問を持ち、データで追うことの重要性が語られている。全体観を持ってから個々の事象のインパクトを考えたほうがよい、という教えだと理解している。

卑近な例だと、他部署からの質問や調査依頼、上司からの作業依頼などに関してSlackでメンションされると、つい反応してすぐに取り掛かりたくなる。即レスこそ大切だ、みたいな言説はよく聞く。だからといってそれに反応して仕事をスイッチすると、本来持っているタスクの進捗は当然悪くなる。いまお願いされていることってどれくらいKPIとか成果とかに重要なんだっけ、と立ち止まって考える必要がある。優先順位の話につながってくるとも思う。全体観を意識していきたい。そのほうが落ち着けるし。

本書では技術資源の配分の例が出てくる。どの部門にどれだけ開発リソースを配分しているかを見える化している。部門ごとのエンジニア人数、役割(例えば、開発、運用、テスト、R&Dなど)でパーセンテージを出す。リソースの割当がひと目でわかる。もちろん精度をあげる工夫は必要だけども(QAをしている開発エンジニアもいる)。身近な例だったのでなるほどーと思って読めた。

(了)